ゲタはシチョウと同様、石を取る手筋の一つです。でも、方法はまったく違います。シチョウは追いかけていって銛で魚を突くような手筋でしたが、ゲタは網を張って一気に引き上げるような手筋です。今回はゲタがどんな手筋なのかを学びましょう。
コツ:アタリにせず、相手の石の対角線上に打つ
まずは白△をゲタで取ってみましょう。
黒1、ここがゲタにする着点です。白石の対角線上に打ち、網をかけるイメージです。
この後白が2、4と逃げようとしても黒5まで取ることができます。
参考までに黒がもしシチョウで白を取ろうとするとどうなるかを見てみましょう。黒1、3と追いかけても白の援軍が待っているので、白6まで結局逃げられてしまいます。
シチョウでもゲタでもどちらでも取れる場合もありますが、シチョウでしかとれない場合、ゲタでしか取れない場合もあります。実戦でこの石取れそうかな、と思ったら、両方の可能性を考えてみましょう。
ゲタはこのようにアタリにできない石に対しても使えます。
黒1がゲタの形です。やはり、対角線上に、何となく黒の四角形を作るようなイメージで網を掛けます。
これで白はどう打っても逃げることはできません。
ただし、いくら対角線上に置いたとしても、白△のような逃げ道がたくさんある石をゲタで取ることはできません。
白2とトビ出されて、簡単に逃げられてしまいます。ゲタは汎用性が高い手筋ですが、その分バリエーションも多く、見極めが難しい手筋です。実戦ではゲタになるかならないか、しっかり読む必要があります。
ゲタは中央だけではなく、隅でも現れます。例えば白△を取りたい時、どうすればいいでしょうか。
黒1でゲタになります。この後…
白2、4と逃げてきても黒5まで取ることができます。
まとめ:ゲタはアタリにできなくても、相手の援軍が近くにいても、中央でも、隅でも、石を取れる素敵な手筋です。その代り読みが必要です。まずはよく出るゲタの形を覚えましょう。その上で実戦ではよく読んで使ってみましょう。
黒番です。白をゲタで取れる場所があります。見つけて取ってみましょう。
問題1
(
;AP[GoTutorial]SZ[9]FF[4]GM[1]CA[UTF-8]AB[bc][cc][cd][de][df][dg][eh][fh]AW[ef][eg][bd][be][cf][cg][ch][dh]PL[B](
;B[fe]
;W[fg](
;B[gg]
;W[gf](
;B[ff]C[正解]GB[2]
)(
;B[hf]
;W[gh](
;B[hg]
;W[ei]C[不正解]GW[2]
)(
;W[hg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[ge]
;W[gh]C[不正解]GW[2]
)(
;W[ff]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[gh]
;W[gg]C[不正解]GW[2]
)(
;B[hh]C[不正解]GW[2]
)(
;W[gh]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[ee]
;W[ff](
;B[gf]
;W[fe](
;B[fd]
;W[ge](
;B[he]
;W[hf]C[不正解]GW[2]
)(
;W[he]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[fd]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[gf]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[ff]
;W[ee](
;B[ed]
;W[fe](
;B[ge]
;W[fd](
;B[fc]
;W[gd](
;B[fg]
;W[gc]C[不正解]GW[2]
)(
;W[gf]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[fc]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[ge]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[ed]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[fd]
;W[ff]C[不正解]GW[2]
)(
;W[fe]C[不正解]GW[2]
))
問題2
(
;AP[GoTutorial]SZ[9]FF[4]GM[1]CA[UTF-8]AB[gc][fc][gd][fe][ff][ef][df][dg][gg][gh]AW[fd][ed][ee][ge][gf][eg][fg][fh][hg][hh]PL[B](
;B[dc]
;W[dd](
;B[cd]
;W[ec](
;B[eb]C[正解]GB[2]
)(
;W[eb]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[cd]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[de]
;W[ec]C[不正解]GW[2]
)(
;B[eh]C[不正解]GW[2]
)(
;B[he]C[不正解]GW[2]
)(
;B[hd]C[不正解]GW[2]
)(
;B[hf]
;W[he]C[不正解]GW[2]
)(
;B[ec]
;W[dd](
;B[cd]
;W[dc](
;B[cc]
;W[db]C[不正解]GW[2]
)(
;W[cc]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[cd]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[ec]C[不正解]GW[2]
))
問題3
(
;AP[GoTutorial]SZ[9]FF[4]GM[1]CA[UTF-8]AB[fc][gc][gd][ge][gf][gg][ed][ee]AW[fd][fe][ff][ec][dc][ce][cg][dh]PL[B](
;B[eg]
;W[ef](
;B[df]
;W[de](
;B[fg]C[正解]GB[2]
)(
;B[dd]C[不正解]GW[2]
)(
;W[dd]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[df]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[ef]
;W[fg](
;B[eg]
;W[fh](
;B[eh]
;W[ei]C[不正解]GW[2]
)(
;W[eh]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[eg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[fg]
;W[ef](
;B[df]
;W[eg](
;B[dg]
;W[eh]C[不正解]GW[2]
)(
;W[dg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[df]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[eg]C[不正解]GW[2]
))
問題4
(
;AP[GoTutorial]SZ[9]FF[4]GM[1]CA[UTF-8]AB[ec][fc][gc][gd][dd][de][df][ef]AW[ee][ed][fd][fe][dc][cc][cd][gg][eb][fb][gb][bf]PL[B](
;B[gf]
;W[ge](
;B[he]
;W[ff](
;B[fg]C[正解]GB[2]
)(
;W[fg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[he]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[ff]
;W[ge](
;B[gf]
;W[he](
;B[hf]
;W[hc]C[不正解]GW[2]
)(
;B[hd]
;W[hf]C[不正解]GW[2]
)(
;W[hc]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[gf]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[he]C[不正解]GW[2]
)(
;B[ge]
;W[ff](
;B[gf]
;W[fg]C[不正解]GW[2]
)(
;B[fg]
;W[gf]C[不正解]GW[2]
)(
;W[gf]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[ge]C[不正解]GW[2]
))
問題5
(
;AP[GoTutorial]SZ[9]FF[4]GM[1]CA[UTF-8]AB[bb][ac][bd][cc][dc][ed][fd][gd][gc][gb][hb][ic][be][ae][af][ag][ah][ai][bi][ch][dh]AW[bh][bg][bf][cf][ce][cd][dd][ee][fe][ge][gf][hd][hc][ie][if][hg][hh][ei][di][ci]PL[B](
;B[fh]
;W[eh](
;B[eg]
;W[dg](
;B[fi]C[正解]GB[2]
)(
;W[cg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[eg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[eh]
;W[fi](
;B[fh]
;W[gi](
;B[gh]
;W[hi]C[不正解]GW[2]
)(
;B[df]C[不正解]GW[2]
)(
;W[gh]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[gh]
;W[gi](
;B[hi]
;W[ii](
;B[fh]
;W[hi]C[不正解]GW[2]
)(
;B[df]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[df]C[不正解]GW[2]
)(
;W[hi]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[gi]
;W[fh](
;B[fg]
;W[gh]C[不正解]GW[2]
)(
;B[gh]
;W[fg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[dg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[df]
;W[dg]C[不正解]GW[2]
)(
;B[fi]
;W[eh](
;B[df]C[不正解]GW[2]
)(
;B[eg]
;W[fh](
;B[df]C[不正解]GW[2]
)(
;B[fg]
;W[gh]C[不正解]GW[2]
)(
;W[fg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;W[eg]C[不正解]GW[2]
)
)(
;B[gi]
;W[eh]C[不正解]GW[2]
)(
;W[gi]C[不正解]GW[2]
))