韓国囲碁ニュース
韓国の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。
囲碁ニュース [ 2019年12月25日 ]
今年の韓国囲碁王は申眞諝(シン・ジンソ)九段!
申眞諝(シン・ジンソ)九段が前期大会優勝者の申旻埈(シン・ミンジュン)九段を破ってKBS囲碁王戦で優勝を果たした。
申眞諝九段は2019年12月17日、汝矣島 KBSスタジオで行われた第38期KBS囲碁王戦決勝3番勝負最終局で、申旻埈九段に208手白中押し勝ち、総合成績2勝1敗で優勝カップを手に入れた。
3日に行われた第1局目に200手黒中押し負けをした申眞諝九段は、17日午後2時に行われた第2局目では180手白中押し勝ちし、第3局目に勝負を持ち込んだ。第2局目を終了後、30分の休憩をして行われた最終局目を勝利し、2勝1敗で逆転優勝に成功した。
優勝インタビューで申眞諝九段は「今までKBS囲碁王戦はナンバーワン棋士達が優勝してきた伝統がある棋戦なので、初優勝ができて嬉しい。来年は世界大会で今年より良い成績を残したい」と話した。
第37期KBS囲碁王戦は韓国棋院のプロ棋士167人が予選に参加し、そのうち34人が本選に進出、本選シード10人と合わせた44人がトーナメント方式で優勝者を決めた。
今大会の優勝、準優勝である申眞諝九段と申旻埈九段は、来年に中国で行われる予定の第32回TV囲碁アジア選手権戦に韓国代表として参加する。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年12月19日 ]
今年最後の韓国ランキング1位は朴廷桓九段!
頂点の入れ替わりが多かった2019年、最後の1位は朴廷桓(パク・ジョンファン)九段になった。2019年の韓国ランキングは朴廷桓九段と申眞諝(シン・ジンソ)九段が共に6回ずつ1位となった。
先月に続き2ヶ月連続で1位になった朴廷桓九段は11月にKB囲碁リーグで4勝1敗を記録、レーティングポイント10031点で1位を守った。
2位の申眞諝九段はKBS囲碁王戦で決勝進出するなど7勝1敗でレーティングポイントを8ポイント上げ、10026点で朴廷桓九段との差を5点まで縮めた。
また、10位圏内でのランキング変更はなかった。
天敵朴廷桓九段にKB囲碁リーグ初勝利(対戦成績1勝6敗)を果たした卞相壹(ビャン・サンイル)九段が3位、KBS囲碁王戦で決勝進出に成功した申旻埈(シン・ミンジュン)九段が4位となった。
李東勳(イ・ドンフン)九段、金志錫(キム・ジソク)九段、朴永訓(パク・ヨンフン)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段、李志賢(イ・ジヒョン)九段と安成浚(アン・ソンジュン)八段が先月と同じく5位から10位まで順位を守った。
10位圏外では申旻埈九段を破るなどKB囲碁リーグで大活躍している朴常鎭(パク・サンジン)四段が68位から53位まで順位を上げた。
また、穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会3連覇、ハリム杯プロ女流国手戦3連覇を果たした崔精(チェ・ジョン)九段が17位まで順位を上げて、女流棋士としては初めてとなる20位圏内に躍進した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
2019年12月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(10031点)
2位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10026点)
3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9729点)
4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9706点)
5位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9675点)
6位:金志錫(キム・ジソク)九段(9651点)
7位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9629点)
8位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9622点)
9位:李志賢(イ・ジヒョン)九段(9589点)
10位:安成浚(アン・ソンジュン)九段(9571点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年12月12日 ]
崔精九段、呉清源杯世界女流大会優勝で2冠に
世界最強女流棋士の崔精(チェ・ジョン)九段が今年最後の世界女流大会である呉清源杯で優勝し、世界女流大会2冠になった。
崔精九段は2019年12月3日、中国の福州にある呉清源会館で行われた第2回呉清源杯世界女流囲碁大会決勝三番勝負の第2局目で、中国の王晨星五段に149手黒中押し勝ち、総合成績2勝0敗で呉清源杯初優勝を果たした。
崔精九段は2日に行われた第1局目も完勝で勝利を収めていた。
崔精九段は呉清源杯優勝で今年、世界女流大会の二冠となった。通算世界大会優勝記録は今回が5回目。
優勝インタビューで崔精九段は「応援して下さったファンの皆様、そして中国まで一緒に来てくれた同僚棋士のおかげで優勝することができた。周りの人たちに感謝の気持ちを伝えたい」と話した。
一方、呉清源杯決勝戦と同時に行われた日・中女子新鋭特別招待戦三番勝負では、中国の呉依銘二段が日本の仲邑菫初段に総合成績2勝0敗で勝利、2020年第3回呉清源杯本戦シードを手に入れた。
中国囲碁協会と福州囲碁協会、福州人民政府が主催した第2回呉清源杯世界女子囲碁大会の優勝賞金は50万元(約770万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年12月5日 ]
崔精九段、呉侑珍七段を破って女流国手戦3連覇!
崔精(チェ・ジョン)九段が呉侑珍(オ・ユジン)七段を2勝0敗で連破し、ハリム杯女流国手戦3連覇を達成した。
2019年11月20日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第24期ハリム杯プロ女流国手戦決勝3番勝負第2局目で、崔精九段が呉侑珍七段に221手黒中押し勝ち、優勝を決めた。
19日に行われた第1局目でも206手白中押し勝ちで勝利を収めていた。
対局直後の優勝インタビューで崔精九段は「第1、2局とも逆転勝利だった。今日の対局も呉侑珍七段に最後のミスが出なければ厳しい局だった。今回の決勝戦を見守ってくださったファンの皆様には感謝している。これからも感謝の気持ちを持って進みたい」と話した。
今回の優勝で通算15回目の優勝を果たした崔精九段は女流国手戦3連覇を達成し、最強の女流棋士ということを改めて証明した。
一方、決勝戦で良い内容を見せた呉侑珍七段は崔精九段の壁を超えられず準優勝となった。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第24期ハリム杯プロ女流国手戦は、韓国経済新聞と株式会社ハリムが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年11月27日 ]
李世乭(イ・セドル)九段、韓国棋院に辞職届を提出し、プロ棋士を引退
李世乭(イ・セドル)九段が、2019年11月19日にプロ棋士を引退した。
1995年7月、第71回プロ試験で趙漢乘(チョ・ハンスン)九段とともに入段した李世乭九段は24年4か月のプロ生活を終えた。
1983年、韓国全羅南道新安郡で生まれた李世乭九段は、2000年3月に天元戦で初タイトルを獲得、2002年第15期富士通杯の優勝で初めて世界大会優勝を果たした。(当時三段)
2003年第16期富士通杯の優勝で九段になった李世乭九段は国内大会で32回、世界大会で18回、通算50回の優勝を記録した。
2014年には古力九段との十番碁に6勝2敗で勝利し、2016年に行われた「Google DeepMindチャレンジマッチ」では1勝4敗で負けながらも、最初で最後にアルファ碁に勝利した人間として世界的に注目をされた。
李世乭九段の通算成績は1324勝577敗3引き分け、勝率69.64%である。
李世乭九段の引退で韓国のプロ棋士は366人(男子299人、女子67人)になった。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年11月22日 ]
崔精九段、穹窿山兵聖杯3連覇!
崔精(チェ・ジョン)九段が穹窿山兵聖杯3連覇を達成した。
2019年11月3日、中国の蘇州市穹窿山孫武書院で行われた第10回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会決勝戦で、崔精九段が中国の周泓余五段に165手黒中押し勝ち、大会3連覇を果たした。
優勝インタビューで崔精九段は「大会期間中にずっと一緒にいてくれて、研究もしてくれた韓国選手団のおかげで優勝することができた。応援して下さったファンの皆様に感謝し、今よりももっと活躍する姿を見せたい」と話した。
1回戦でフランスのアリアナ・ウジエアマ四段を破った崔精九段は、準々決勝では中国女流ランキング1位で自身最大のライバルである於之瑩六段に半目勝利した。その後、準決勝では中国の芮廼偉九段に勝利するなど中国のトップ女流棋士に3連勝し、大会通算4回目の優勝に成功した。
第10回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会は主催国の中国から6人、韓国と日本から3人、ヨーロッパ、台湾、オーストラリア、アメリカから1人ずつ代表となり全員で16人を招待し、トーナメント方式で行う大会である。
持ち時間2時間、秒読み60秒5回で行われた第10回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会は中国囲棋協会、蘇州市呉中区人民政府が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年11月21日 ]
韓国、中国を抑えて4年ぶりにLG杯優勝確定!
韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と第19回LG杯チャンピオンの朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が中国棋士たちを破って、決勝に進出した。
申眞諝九段は2019年10月30日、江原道江陵市ラカイサンドパインリゾートで行われた第24回LG杯朝鮮日報棋王戦準決勝で、中国ランキング1位の柯潔九段に195手黒中押し勝ち、決勝進出を果たした。
局後のインタビューで申眞諝九段は「普段研究していた形が序盤から出たので順調に打つことができた。決勝戦は厳しい勝負になると思うので、長考の碁となりそう。体力面も準備して挑む予定」と話した。
一方、反対の枠の朴廷桓九段は中国の陶欣然七段との対決で、中盤までは押されていたがヨセで逆転し、375手黒3目半勝ちで勝利した。
局後のインタビューで朴廷桓九段は「序中盤でミスを何回もしてしまい、相手はミスなく良く打っていたので、ずっと押されていた。相手が真ん中でコウを仕掛けたのが判断ミスでそこで逆転することができた。決勝戦は体力的にも精神的にも準備し、良い碁を見せたい」と話した。
決勝に進出した二人の対戦成績は、直近の9連勝を合わせ朴廷桓九段が申眞諝九段に15勝4敗でリードしている。
決勝3番勝負は来年2月に行われる予定で場所は未定。
持ち時間3時間、秒読み40秒3回で行われる第24回LG杯は主催が朝鮮日報社、株式会社LGが協賛している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年11月6日 ]
金寅国手杯国際シニア囲碁大会が大盛況
韓国全羅南道康津郡多目的室内体育館で行われた、第13回金寅(キム・イン、韓国棋院プロ九段)国手杯国際シニア囲碁大会が2019年10月27日に大盛況で幕を閉じた。
韓国・日本・中国・アメリカ・豪州・スロバキアの6か国から350人が参加した今大会は、4人が一チームの男性団体戦と女性団体戦、個人戦A(男性50~59歳、女性30~39歳)と個人戦B(男性60歳以上、女性40歳以上)、康津郡民部の5部門に分かれ4回戦のスイスリーグで行われた。
男性団体戦は韓国のアマ強豪が集まる事で有名なソウルの狎鷗亭碁会所から参加した狎鷗亭チーム、女性団体戦は中国から参加した坐照队チーム、個人戦Aはソン・ヒョンホさん、個人戦Bはユ・ナムホさんが優勝した。
一番遠い国から参加した参加者に与えられる賞は、スロバキアのイバンさんとアメリカのクリストプさんに与えられた。
男性50歳以上、女性30歳以上のアマチュアが参加できる第13回金寅国手杯国際シニア囲碁大会は、韓国棋院と全羅南道康津郡が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年10月30日 ]
朴廷桓九段、韓国の竜星戦優勝で30回目のタイトル獲得!
韓国ランキング1位と2位の対決で行われた竜星戦決勝で朴廷桓九段が勝利した。
2019年10月21日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第2期竜星戦決勝2局目で、朴廷桓九段が申眞諝(シン・ジンソ)九段に238手白中押し勝ち、総合成績2勝0敗で竜星戦優勝を果たした。
10月2日に行われた決勝1局目でも237手黒中押し勝ちを収めていた朴廷桓九段は、入段14年目で通算30回目の優勝カップを手に入れた。
優勝インタビューで朴廷桓九段は「早碁だったので、ミスが多かった。まず28日にあるLG杯で良い成績を取りたい。そして韓・日・中竜星の総合チャンピオン戦でも優勝したい」と抱負を語った。
朴廷桓九段は決勝2局の勝利で申眞諝九段に対し9連勝を記録、対戦成績も15勝4敗で圧倒的にリードしている。
日本の囲碁・将棋チャンネルが主催した第2期竜星戦は韓国プロ棋士221人が参加し、朴廷桓九段の優勝で幕を閉じた。
韓・日・中竜星の総合チャンピオン戦は今後行われる予定。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年10月24日 ]
韓国、農心辛ラーメン杯 第1ラウンドを1勝2敗で終える
2019年10月18日、中国北京にある在中韓国文化院で行われた第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第4局、韓国2番手の金志錫(キム・ジソク)九段は149手白中押し負けで中国の楊鼎新九段の連勝を阻止できなかった。
第4局は序盤から金志錫九段の悪い流れで始まり、反撃のチャンスをつかめずそのまま金志錫九段の完敗で終わってしまった。
一方、金志錫九段に勝利し、3連勝を達成した楊鼎新九段は「第2ラウンドが行われる釜山は初めて行くが、コンディションを保ったまま、連勝を続けたい」と話した。
中国は第1ラウンドでチームの先鋒として出場した楊鼎新九段が3連勝を記録し、好調な滑り出しとなった。続いて韓国は1勝2敗、日本は2敗を記録した。
日・中戦で行われる第5局に日本からは一力遼八段が楊鼎新九段の連勝を阻むため、対局する予定。今回が6年連続の農心辛ラーメン杯本戦参加となる一力遼八段と楊鼎新九段の対戦成績は、楊鼎新九段が2勝1敗でリードしている。
第5局から第9局まで行われる第2ラウンドは11月22日から韓国の釜山で行われる予定。
韓・日・中の代表5人が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国12回、中国7回、日本1回である。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は韓国棋院が主催、株式会社農心が後援している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年10月16日 ]
韓国、夢百合杯16強戦で全員姿消す
夢百合杯2連覇を目指した韓国が中国の壁を超えられず、16強戦で全員姿を消した。
2019年10月13日、中国・北京の中国棋院で行われた第4回MLILY夢百合杯世界囲碁オープン戦本戦16強戦で、韓国は前回優勝者の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と準優勝者の朴永訓(パク・ヨンフン)九段、韓国ランキング6位の金志錫(キム・ジソク)九段、韓国院生ランキング1位の白現宇(べク・ヒョンウ)アマの4人が全員中国の棋士に敗れた。
朴廷桓九段は柯潔九段とのライバル対決で敗退し、大会2連覇はならなかった。
続いて朴永訓九段が孟泰齢七段、金志錫九段が謝爾豪九段、白現宇アマが謝科七段にそれぞれ敗れてしまった。
おかげ杯参加の関係で前日参加した卞相壹(ビャン・サンイル)九段も羋昱廷九段に敗れて、韓国は16強戦に挑んでいた5人全員が敗退した。
世界大会で韓国棋士が準々決勝に進めなかったのは2013年第18回LG杯以来6年ぶりである。
日本は一力遼八段が丁浩六段を破り、本人初の世界大会準々決勝進出に成功した。
来年3月に行われる準々決勝は一力遼八段と謝科七段、柯潔九段と范廷鈺九段、羋昱廷九段と謝爾豪九段、許嘉陽八段と孟泰齢七段の対決となる予定。
第4回MLILY夢百合杯世界囲碁オープン戦は国際囲碁連盟が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年10月15日 ]
申眞諝九段、5ヶ月連続で韓国ランキング1位!
申眞諝(シン・ジンソ)九段が5か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
申眞諝九段は第38期KBS囲碁王戦の16強戦とKB囲碁リーグで勝利、2019三星火災杯世界囲碁マスターズの準々決勝では敗退となるも、2勝1敗の成績を記録、レーティングポイント10024点で1位を守った。
2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)は9月に2勝1敗を記録、10015点で1位の申眞諝九段との差を9点まで縮めた。
李東勳(イ・ドンフン)九段と卞相壹(ビャン・サンイル)九段は一つずつ順位を上げて3位と4位、申旻埈(シン・ミンジュン)九段は二つ下がって5位を記録した。
また、金志錫(キム・ジソク)九段と朴永訓(パク・ヨンフン)九段は先月と同じく6位と7位をキープ、李志賢(イ・ジヒョン)九段は先月の11位から8位に上がり、10位圏内に名前を挙げた。9位は安成浚(アン・ソンジュン)九段、10位は羅玄 (ナ・ヒョン)九段が記録した。
10位圏外では第3回安東市誠貯金銀行杯世界囲碁フェスティバル プロ・アマオープン戦を通じて、11年ぶりに優勝カップを手に入れた洪性志(ホン・ソンジ)九段がレーティングポイント42点を獲得し、順位も17位から11位まで上げた。
女流棋士の中では崔精(チェ・ジョン)九段が23位、吳侑珍(オ・ユジン)六段が88位を記録した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
2019年10月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10024点)
2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(10015点)
3位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9722点)
4位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9710点)
5位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9701点)
6位:金志錫(キム・ジソク)九段(9666点)
7位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9622点)
8位:李志賢(イ・ジヒョン)九段(9584点)
9位:安成浚(アン・ソンジュン)九段(9571点)
10位:羅玄 (ナ・ヒョン)九段(9568点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年10月2日 ]
洪性志九段、誠貯金銀行杯優勝で11年ぶりにタイトル獲得!
洪性志(ホン・ソンジ)九段が誠貯金銀行杯決勝で申旻埈(シン・ミンジュン)九段を破り、通算2回目の優勝カップを手に入れた。
洪性志九段は2019年9月20日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第3回安東市誠貯金銀行杯世界囲碁フェスティバルプロ・アマオープン戦決勝で、申旻埈九段に248手白中押しで勝利した。
決勝インタビューで洪性志九段は「強い棋士がたくさん参加したので、優勝できるとは思わなかった。楽しく打てたし、結果も良かったので嬉しい」と話した。
洪性志九段は今回の優勝で2008年7月、第4期韓国物価情報杯プロ棋戦で李世乭(イ・セドル)九段を破って初優勝を果たした以来、11年ぶりに優勝することができた。
一方、今大会で崔精(チェ・ジョン)九段は韓国の女流棋士として初めて準決勝進出を果たしたが、洪性志九段に敗れて決勝進出には届かなかった。
プロ171人とアマ124人が参加した第3回安東市誠貯金銀行杯世界囲碁フェスティバルプロ・アマオープン戦は安東市が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年9月27日 ]
「300番目の男子プロ棋士」尹聖植、入段ポイントでプロ入り決定!
昨年行われた2018三星火災杯世界囲碁マスターズ通合予選で韓国ランキング5位の卞相壹(ビャン・サンイル)九段を破って本戦に進出し、本戦では日本の第一人者、井山裕太九段と良い勝負を見せるなど囲碁界を驚かせた尹聖植(ユン・ソンシク)アマが、ポイントにより入段を決め、新しくプロになった。
尹聖植初段は2019年9月9日、慶尙北道安東市グランドホテルで行われた第3回安東市誠貯金銀行杯世界囲碁フェスティバルプロ・アマオープン戦本戦32強戦で、李沇(イ・ヨン)初段に勝利し16強戦に進出した。
16強戦進出で入段ポイントを40点獲得した尹聖植初段は、すでに持っていたポイント60点と合わせて100点となり、ポイントで入段を決めた。
今年の1月に韓国の院生を卒業した尹聖植初段は院生時代に2回、入段決定戦で敗れて惜しくもプロになれなかった。
入段インタビューで尹聖植初段「入段するまで大変だったが、これからも努力して世界大会などいろいろな大会で活躍したい。いずれ全ての囲碁ファンに尹聖植という名前が知れ渡るようになりたい」と話した。
オープン棋戦ポイントによりアマチュアが特別入段する制度は、2009年7月に行われた第87回韓国棋院理事会で議決されたもので、累積ポイントが100ポイントになると自動的に入段となるシステムである。(例:世界アマ戦優勝40ポイント、世界オープン戦準々決勝進出100点など)。このポイント制度での入段は今回で5人目となる。
尹聖植初段の入段で韓国のプロ棋士は367人(男子300人、女子67人)になった。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年9月18日 ]
扶安コムソ塩、結成後初めての総合チャンピオン!
扶安コムソ塩がチーム結成5年で女子囲碁リーグ総合チャンピオンになった。
2019年9月7日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2019女子囲碁リーグチャンピオン決定戦第2回戦で、扶安コムソ塩が呉侑珍(オ・ユジン)六段と李裕眞(イ・ユジン)二段の勝利で西帰浦七十里に2勝1敗で勝利した。
3日に行われた第1回戦でも日本の藤沢里菜四段と呉侑珍六段の活躍で勝利を収めていた扶安コムソ塩は総合成績2勝0敗で女子囲碁リーグ初優勝を果たした。
優勝インタビューで監督の金孝貞(キム・ヒョジョン)三段は「優勝できたことは涙が出るくらい嬉しい。関係者の方々に感謝の気持ちを伝えたい。これからも女子囲碁を応援して下さい」と話した。またチームのエース呉侑珍六段は「監督をはじめ、選手全員が仲良く、団結することができたことが優勝に繋がったと思う」と話した。
2015年から女子囲碁リーグに参加した扶安コムソ塩は、正規リーグ初優勝を果たし初めてチャンピオン決定戦に進出、チャンピオン決定戦も優勝して最高の一年となった。
韓国棋院が主催した2019年韓国女子囲碁リーグは扶安コムソ塩の優勝で幕を閉じた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年9月12日 ]
韓国、三星火災杯準々決勝で衝撃の「全員脱落」
韓国が三星火災杯で史上初めて準決勝進出に失敗した。
2019年9月1日、韓国の大田市にある三星火災儒城キャンパスで行われた2019三星火災杯世界囲碁マスターズ準々決勝で、申眞諝(シン・ジンソ)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段が中国の壁を超えられず全員姿を消した。
韓国のランキング1位と2位、4位が準々決勝に進出し、韓国の囲碁ファンの期待を集めたが、申眞諝九段は同い年の中国の廖元赫八段に序・中盤でリードを掴むも、ヨセでミスを連発し、253手白中押し負けで敗退した。朴廷桓九段は唐韋星九段に大石が取られてしまい153手白中押し負け、申旻埈九段は辜梓豪九段に序盤から悪くなった碁をヨセで追いかけたが逆転できず268手黒1目半負けとなった。
韓国棋士が三星火災杯で準決勝の前に全員姿を消したのは今回が初めてで、三星火災杯は5年連続で中国の棋士が優勝することとなった。
中国棋士同士での準決勝は唐韋星九段と廖元赫八段、辜梓豪九段と楊鼎新九段が対決する予定。
2019三星火災杯世界囲碁マスターズは三星火災が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年9月4日 ]
康又赫二段、盧史楚杯全国囲碁大会で初優勝!
康又赫(カン・ウヒョク)二段が盧史楚杯全国囲碁大会オープン最強戦で、入段後初めて優勝カップを手に入れた。
2019年8月24、25日、慶尙南道咸陽郡にあるゴウン体育館で行われた第12回盧史楚杯全国囲碁大会に、プロとアマチュア合わせて670人が参加した。
今大会はオープン最強戦、アマ最強戦、シニア・女性最強戦、学生最強戦、小学生最強戦、クラブ団体戦、女性団体戦、市・郡団体戦の8部門に分かれて行われた。
プロ棋士の参加で注目されたオープン最強戦では康又赫二段がアマのイ・ジェソンに204手白中押し勝ち、初優勝を果たした。
今年3月に行われた第7期河燦錫国手杯英才囲碁大会で準優勝を記録した康又赫二段は優勝インタビューで「初優勝できて嬉しい。今回の優勝で自信がついた。」と話した。
一方、今年日本で行われた世界アマ大会で韓国の代表として参加し、アマ初となるオープン最強戦の優勝に挑戦したイ・ジェソンは決勝でプロの壁を超えられず準優勝となった。しかし、今回の準優勝で60点の入段ポイントを獲得、入段ポイント110点で入段を果たした。
オープン棋戦ポイントによりアマチュアが特別入段する制度は、2009年7月に行われた第87回韓国棋院理事会で議決されたもので、累積ポイントが100ポイントになると自動的に入段となるシステムである。(例:世界アマ戦優勝40ポイント、世界オープン戦準々決勝進出100点など)。このポイント制度での入段は今回で4人目となる。
今年のオープン最強戦ではプロ棋士34人とアマチュア70人が参加した。
同じ日に行われたアマ最強戦ではホン・グンヨン、シニア・女性最強戦ではパク・イェウォン、学生最強戦ではキム・ヒョンビン、小学生最強戦ではチェ・ミンソ、クラブ団体戦では華城市、女性団体戦ではソウルチーム、市・郡団体戦では金海市が優勝を果たした。
第12回盧史楚杯全国囲碁大会は慶尙南道咸陽郡が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年8月29日 ]
扶安コムソ塩、結成後初めて正規リーグ優勝!
扶安コムソ塩が結成から5年で正規リーグ初優勝を達成した。
2019年8月22日、韓国棋院で行われた2019韓国女子囲碁リーグ14ラウンドで扶安コムソ塩が麟蹄ハヌルネリンに2勝1敗で勝利し、10勝4敗の成績で正規リーグ初優勝を果たした。
扶安コムソ塩はエースの呉侑珍(オ・ユジン)六段が宋慧領(ソン・ヘリョン)二段に敗れたが、許瑞玹(ホ・ソヒョン)初段と藤沢里菜四段が金美里(キム・ミリ)三段と鄭娟宇(ジョン・ヨンウ)初段に勝利し、チャンピオン決定戦に進出した。
扶安コムソ塩は今回が初めてのポストシーズン進出となり、9月3日から行われるチャンピオン決定戦で初の韓国女子囲碁リーグ優勝に挑戦する。
一方、最終ラウンドの結果により、準優勝からポストシーズン脱落の可能性まであった西帰浦七十里はソウルサイバーオロを2勝1敗で破って準優勝を果たした。
西帰浦七十里とソウルサイバーオロ、浦項ポスコケムテクはそれぞれ8勝6敗を記録したが、個人勝利数が多い西帰浦七十里が2位、ソウルサイバーオロが3位、浦項ポスコケムテクが4位となった。ソウルEDGCは第14ラウンドで浦項ポスコケムテクを3勝0敗で破ったが、1勝足りず7勝7敗の成績でポストシーズンから脱落した。
その他6勝8敗の麟蹄ハヌルネリンが6位、5勝9敗のソウル富鉱タクスが7位、4勝10敗の麗水亀甲船が8位で今シーズンを終えた。
準プレーオフ3位のソウルサイバーオロと4位の浦項ポスコケムテクが8月24日に対決し、勝利したチームはチャンピオン決定戦進出をかけて2位の西帰浦七十里と戦う予定。
2019年韓国女子囲碁リーグは韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年8月21日 ]
吳侑珍六段、モンゴル特別対局で勝利し、女流国手戦準々決勝進出!
韓国女流ランキング2位の吳侑珍(オ・ユジン)六段がハリム杯プロ女流国手戦モンゴル特別対局で勝利し、二回目の優勝に向けて順調な出だしとなった。
2019年8月15日、モンゴルウランバートル駐モンゴル大韓民国大使館で行われた、第24期ハリム杯プロ女流国手戦本戦1回戦モンゴル特別対局で、吳侑珍六段が金京垠(キム・キョンウン)初段に201手黒中押し勝ちを収めた。
局後インタビューで吳侑珍六段は「金京垠初段が強かったので、かなり苦戦した。決勝まで勝ち上がると崔精(チェ・ジョン)九段と対局できると思うので、頑張りたい」と話した。
第21期大会で優勝し、3年ぶり二回目の優勝に挑戦する吳侑珍六段の準々決勝の相手は金多瑛(キム・ダヨン)三段。昨年の大会では準決勝で崔精九段に敗れて姿を消している。
一方、モンゴル特別対局では現地の囲碁ファンのために金秀壯(キム・スジャン)九段と河好貞(ハ・ホジョン)四段による公開解説会が行われ、人気を集めた。
第24期ハリム杯プロ女流国手戦は、韓国経済新聞と株式会社ハリムが主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年8月15日 ]
朴廷桓九段、申眞諝九段を破って囲碁テレビ杯初代チャンピオンへ。
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が初代囲碁テレビ杯優勝カップを手に入れた。
2019年8月7日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2019囲碁テレビ杯マスターズ決勝3番勝負第2局目で、朴廷桓九段が申眞諝(シン・ジンソ)九段に175手黒中押し勝ち、初代囲碁テレビ杯チャンピオンになった。
今回の決勝戦は韓国ランキング1位と2位の対決ということもあり大きく注目されていた。6日に行われた第1局目では200手白中押し勝ちで朴廷桓九段が勝利を収めていた。
優勝インタビューで朴廷桓九段は「自分の実力を発揮でき、結果もついてきたので嬉しい。良い大会を作って下さったスポンサーの方々に感謝の気持ちを伝えたい。今大会を通じて碁が伸びた気がする。」と話した。
朴廷桓九段は今回の優勝で通算29回目のタイトル獲得となり、申眞諝九段との対戦成績も13勝4敗まで開いた。
2019囲碁テレビ杯マスターズは韓国棋院と囲碁テレビが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年8月14日 ]
朴永訓九段、国手山脈杯で優勝し、通算20回目の優勝
朴永訓(パク・ヨンフン)九段が国手山脈杯「国内プロトーナメント」で優勝を果たし、自身通算20回目の優勝トロフィーを手に入れた。
2019年8月5日、韓国全羅南道康津郡茶山博物館で行われた第6回全羅南道国手山脈杯「国内プロトーナメント」決勝で、朴永訓九段が韓昇周(ハン・スンジュ)五段に200手白中押し勝ち、自身初の国手山脈杯優勝を果たした。朴永訓九段の優勝は2014年名人戦以来4年9ヶ月ぶりである。
一方、初の決勝進出に成功した韓昇周五段は朴永訓九段の壁を超えられず優勝には届かなかった。
「国内プロトーナメント」と同時に行われた「世界プロ最強戦」では中国の陳耀燁九段が中国の廖元赫八段に164手白中押し勝ち、優勝を果たした。
ペア碁競技では、中華台北の俞俐均二段・王立誠九段ペアが高星四段・兪斌九段のペアに時間切れ勝ちで優勝した。韓国の許瑞玹初段・劉昌赫九段ペアは3位、日本の辻華初段・山田規三生九段ペアは4位となった。
第6回国手山脈杯国際大会は韓国棋院、全羅南道囲碁協会が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年8月5日 ]
朴廷桓九段、李東勳九段 農心辛ラーメン杯韓国代表に
韓国ランキング2~3位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と李東勳(イ・ドンフン)九段が農心辛ラーメン杯予選を通過し、韓国代表になった。
2019年7月26日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦予選決勝で、朴廷桓九段が李志賢(イ・ジヒョン)九段に224手白中押し勝ち、通算8回目の韓国代表になった。3年ぶりに予選から参加した朴廷桓九段は第14回に2連勝で優勝を収め、本戦では9勝5敗の成績を記録している。
予選準決勝で前回代表の崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段を破って決勝に進出した李志賢九段は、朴廷桓九段の壁を超えられず初の代表にはなれなかった。
同時に行われた李東勳九段と韓尙勳(ハン・サンフン)八段の予選決勝では李東勳九段が215手黒中押し勝ち、通算3回目の韓国代表になった。李東勳九段は第14回と第18回大会で韓国代表として本戦に参加したが、まだ本戦での勝利はない。
朴廷桓九段と李東勳九段は19日に行われた予選決勝で、レジェンド李昌鎬(イ・チャンホ)九段を破って予選を通過した元晟溱(ウォン・ソンジン)九段とともに韓国代表として第21回農心辛ラーメン杯に参加する。
第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、ランキングから選ばれた韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と国内予選通過者3名、ワイルドカード1人の合計5名が参加し、ワイルドカードは来月に発表される予定。
韓・日・中の代表5名が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国12回、中国7回、日本1回である。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は韓国棋院が主催、株式会社農心が後援している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年8月4日 ]
三星火災杯、韓国は徐奉洙・姜東潤・李映九・許映皓・崔精各九段の5人が予選通過!
徐奉洙(ソ・ボンス)・姜東潤(カン・トンユン)・李映九(イ・ヨング)・許映皓(ホ・ヨンホ)・崔精(チェ・ジョン)各九段の5人が三星火災杯の本戦進出に成功した。
史上最多となる392人が参加し、6月30日から5日まで6日間かけて韓国棋院で行われた、2019三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選で主催国の韓国は5枚、中国は12枚、日本とフランスが各1枚の本戦チケットを手に入れた。
一般枠では許映皓九段が李軒豪七段に321手白2目半勝ち、4年ぶりとなる通算6回目の本戦進出を果たした。許九段は2010年第15回大会で準優勝を挙げている実力者。
李映九九段は范蘊若八段に190手白中押し勝ち、8年ぶりとなる4回目の本戦進出、姜東潤九段は彭立堯六段に182手白中押し勝ち、3年ぶりとなる9回目の本戦進出を決めた。
シニア枠では徐奉洙九段と日本棋院で活躍している趙善津九段が、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段と柳時熏九段をそれぞれ破って本戦に進出した。
徐奉洙九段は2006年第11回大会で準決勝進出、趙善津九段は1999年第4回で準優勝を果たしている。
女子枠では韓国の崔精九段と中国の高星四段が、ワールド枠ではフランスのTanguy Lecalve初段が本戦進出を果たした。Tanguy Lecalve初段は先月行われたヨーロッパのプロ試験を通じて、ヨーロッパ7人目のプロ棋士となった。
統合予選を通過した19人は本戦シード12人とワイルドカード1人とともに、2019年8月29日から三星火災グローバルキャンパスで行われる本選で対決する予定。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年7月17日 ]
2019年韓国囲碁 前半期結果!
今年の前半期は朴廷桓(パク・ジョンファン)・申眞諝(シン・ジンソ)・崔精(チェ・ジョン)各九段の3人が韓国囲碁を引っ張った。
崔精九段は勝ち星と勝率、申眞諝九段は連勝、朴廷桓九段は賞金で1位になった。
勝率84%で、入段後初めて前半期1位を記録した崔精九段は、勝ち星ランキングでも5年連続で1位を守り抜いた。
連勝部門では17連勝中の申眞諝九段が1位になった。5月14日から連勝を伸ばしている申眞諝九段は、韓国竜星戦準々決勝で申旻埈(シン・ミンジュン)九段を相手に18連勝に挑む予定。
賞金部門では朴廷桓九段が3年連続で1位を記録した。
朴廷桓九段は前半期だけで賀歳杯、ワールド囲碁チャンピオンシップ、春蘭杯の三つの世界大会で優勝し、6億4500万ウォン(約6000万円)の賞金を獲得した。
国内棋戦では申旻埈九段がKBS囲碁王戦で初の総合棋戦優勝を果たした。その他、クラウンヘテ杯では朴河旼(パク・ハミン)六段、河燦錫国手杯英才囲碁大会では文敏鍾(ムン・ミンジョン)初段、大舟杯は崔珪昞(チェ・ギュビョン)九段が優勝した。
韓国ランキング1位の申眞諝九段はマキシムコーヒー杯入神最強戦とGSカルテックス杯で優勝し、ランキング1位らしい姿を見せた。
韓国ランキングは朴廷桓九段が1月と3~5月に、申眞諝九段は2月と6月に1位を記録した。
2019年前半期勝ち星ランキング(1位から10位まで)
1位:崔精(チェ・ジョン)九段(42勝8敗)
2位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(41勝9敗)
3位:吳侑珍(オ・ユジン)六段(35勝13敗)
4位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(31勝11敗)
5位:朴河旼(パク・ハミン)六段(31勝10敗)
6位:朴常鎭(パク・サンジン)四段(30勝14敗)
7位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(29勝12敗)
8位:羅 玄 (ナ・ヒョン)九段(26勝11敗)
9位:李東勳(イ・ドンフン)九段(25勝8敗))
10位:曺承亞(チョ・スンア)二段(22勝16敗)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年7月10日 ]
朴廷桓九段、春蘭杯で優勝し、個人通算4回目の世界大会優勝!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が朴永訓(パク・ヨンフン)九段に春蘭杯決勝第2局目で大逆転勝利し、通算4回目の世界大会優勝カップを手に入れた。
2019年6月27日、浙江省台州市の春兰国宾馆で行われた第12回春蘭杯世界囲碁選手権決勝三番勝負第2局目で、朴廷桓九段が朴永訓九段に210手白中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝を果たした。
決勝第1局目を序盤から優勢を維持して完勝した朴廷桓九段だが、第2局目では無理な手を打ってしまい、朴永訓九段の正確な反撃にあって敗勢となった。しかしその後、朴永訓九段に致命的なミスが出てしまい、朴廷桓九段が逆転勝利に成功した。
朴廷桓九段の世界大会優勝は第3回MLILY夢百合杯世界囲碁オープン戦優勝(2018年1月)以来、1年6か月ぶり。
優勝インタビューで朴廷桓九段は「今日の対局は運が良かった。もっと努力し、韓国がもっと世界大会で優勝ができるように最善を尽くしたい」と話した。
一方、朴永訓九段は前期大会の準優勝に続き、今大会も決勝で敗れ12年ぶりの世界大会優勝はならなかった。
持ち時間2時間30分、秒読み60秒5回で行われた第12回春蘭杯世界囲碁選手権は中国の春蘭グループが主催し、優勝賞金は15万ドル(約1,650万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年7月9日 ]
12歳の少女キム・ウンジ、アマ女流国手2連覇達成!
「天才少女」キム・ウンジがアマ女流国手戦で優勝を果たした。
2019年6月16日、ソウル韓国棋院で行われた第44期ハリム杯全国女流アマ国手戦国手部門決勝戦で、昨年のチャンピオンであるキム・ウンジがキム・イスルを破って2連覇を果たした。
韓国で英才少女として一般のテレビ番組でも紹介されたキム・ウンジは、韓国では仲邑菫初段のような存在。韓国の女流大会や子供大会では何度も優勝しているが、10歳から4回参加しているプロ試験ではまだ通過できていない。
優勝インタビューでキム・ウンジは「昨年に続き、今年も優勝ができて嬉しい。今年こそは必ずプロになりたい」と話した。
国手部準決勝進出者4人は6月28日から始まるプロ女流国手戦の参加資格が与えられる。
15、16日にかけて行われた今大会はアマチュア女子最強を決める国手部門と一般A~C部門、学生部門、子供部門の6部門に分かれ、160人ほど参加した。
第44期ハリム杯全国女流アマ国手戦は韓国経済新聞と株式会社ハリムが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年7月8日 ]
新安国際シニア囲碁大会、大盛況で幕を閉じる!
世界囲碁の伝説16人が集まり熱戦を繰り広げた「2019 1004島新安国際シニア囲碁大会」が大盛況で幕を閉じた。
2019年6月7日から12日まで、全羅南道新安郡エルドラドリゾートで行われた今大会は韓国・中国・日本・中華台北のシニア棋士16人が参加し、団体戦と個人戦が行われた。参加者16人の中で世界大会優勝経験者は10人である。
3人の選手でチームを組んだ団体戦では韓国が優勝、中国が準優勝、日本が3位、中華台北は4位を記録した。
個人戦では日本で活躍し、中華台北の代表として参加した王立誠九段が中国の兪斌九段に308手白5目半勝ち、初代チャンピオンになった。
3位は韓国の徐奉洙(ソ・ボンス)九段と日本の依田紀基九段が記録した。
選手達は囲碁だけではなく、韓国の南にある美しい島の新安を観光して楽しい時間を過ごした。
新安は囲碁ファンの人たちには李世乭(イ・セドル)九段の故郷として知られている。
世界囲碁レジェンド16人が参加した「2019 1004島新安国際シニア囲碁大会」は全羅南道新安郡が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年6月20日 ]
女子頂上、歴代英才に逆転勝利で優勝!
「女子頂上」チームが韓国女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)九段の大活躍で、最強英才選手達で組まれた「歴代英才」を破り、初代優勝を果たした。
2019年6月5日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2019陜川歴代英才vs女子頂上連勝対抗戦最終局で、崔精九段が偰玹準(ソル・ヒョンジュン)五段に197手黒中押し勝ち、女子頂上チームの優勝を決めた。
優勝インタビューで崔精九段は「優勝できると思っていなかったので良い結果となり、嬉しい。これからも囲碁ファンの方々に喜んでいただけるように、最善を尽くして良い姿を見せたい。」と話した。
陜川郡招待河燦錫国手杯英才囲碁大会の歴代優勝者と、女子囲碁最強者のプライドをかけた対決で注目された今大会は「歴代英才」の朴鐘勳(パク・ジョンフン)三段が先鋒で2連勝、「女子頂上」の金彩瑛(キム・チェヨン)五段が朴鐘勳三段の連勝を止めることに成功するも、「歴代英才」二番手の朴炫洙(パク・ヒョンス)三段が金彩瑛五段と吳侑珍(オ・ユジン)六段を連破し、「歴代英才」は優勝を目前にした。
しかし、「女子頂上」には崔精九段が控えており、崔精九段は朴炫洙三段、文敏鍾(ムン・ミンジョン)二段、朴常鎭(パク・サンジン)四段を破った後、最終局では偰玹準五段にも勝利し、4連勝で劇的な優勝を飾った。
一方、「歴代英才」は崔精九段の壁を超えられず準優勝となった。
今年新しく新設され、5人の団体連勝対抗戦で行われた2019陜川歴代英才vs女子頂上連勝対抗戦は陜川郡が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年6月19日 ]
崔珪昞九段、大舟杯優勝で19年ぶりにタイトル獲得!
崔珪昞(チェ・ギュビョン)九段が大舟杯で初優勝を果たし、2000年第1期マキシムコーヒー杯入神最強戦優勝以来、19年ぶりに優勝カップを手にいれた。
2019年6月4日、京畿道板橋にあるK―囲碁スタジオで行われた第6期大舟杯シニア最強者戦の決勝戦で、崔珪昞九段が趙恵連(チョ・ヘヨン)九段に309手黒3目半勝ち、今大会初優勝を果たした。
優勝インタビューで崔珪昞九段は「大舟杯とは縁が深い。4期大会では準優勝ができたし、今回は強豪の趙恵連九段を破って優勝することができてとても嬉しい。大会スポンサーの方々に感謝の気持ちを伝えたい。」と話した。
一方、2年連続で決勝に進出した趙恵連九段はあと一歩が届かず、2年連続準優勝となった。
1月15日に開幕し、50歳以上の男性プロ棋士と30歳以上の女性プロ棋士を合わせた計68人が参加し、崔珪昞九段の19年ぶりの優勝で幕を閉じた第6期大舟杯プロシニア最強者戦は、持ち時間15分、秒読み40秒3回で行われ、TMマリンと韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年6月6日 ]
韓国ランキング1~3位の朴廷桓・申眞諝・金志錫九段、LG杯準々決勝進出!
2019年5月29日、韓国京畿道金浦市マリーナベイホテルで行われた第24回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦16強戦で、韓国棋士トップ3の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、申眞諝(シン・ジンソ)九段、金志錫(キム・ジソク)九段がLG杯準々決勝進出に成功した。
韓国選手の中では申眞諝九段が1番早く準々決勝進出を決めた。
申眞諝九段は羋昱廷九段との韓・中ランキング2位対決に307手黒3目半で勝利した。
続いて韓国ランキング1位の朴廷桓九段は第21回LG杯チャンピオンの黨毅飛九段に184手白中押し勝ち、韓国ランキング3位の金志錫九段は屠曉宇五段に245手黒中押し勝ちで4年ぶりに準々決勝進出を果たした。
一方、韓国ランキング4位の卞相壹(ビャン・サンイル)九段と女流ランキング1位崔精(チェ・ジョン)九段は中国の陶欣然七段と彭立堯六段にそれぞれ敗退した。
中国は柯潔九段、陳耀燁九段、許嘉陽八段、陶欣然七段、彭立堯六段の5人が準々決勝に進出し、日本は唯一16強戦に出場した井山裕太九段が中国のランキング1位の柯潔九段に敗退し、大会から姿を消した。
韓・中戦3局、中・中戦1局で行われる準々決勝は、10月28日に行われる予定で場所は未定。
第24回LG杯は主催が朝鮮日報社、株式会社LGが協賛している。
準々決勝の組み合わせは以下の通り
朴廷桓九段 | - | 彭立堯六段 |
申眞諝九段 | - | 許嘉陽八段 |
金志錫九段 | - | 陶欣然七段 |
柯潔九段 | - | 陳耀燁九段 |
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年5月31日 ]
申眞諝九段、GSカルテックス杯2連覇達成!
申眞諝(シン・ジンソ)九段がGSカルテックス杯2連覇に成功した。
2019年5月22日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第24期GSカルテックス杯プロ棋戦決勝5番勝負第3局目で、申眞諝九段が金志錫(キム・ジソク)九段に158手白中押し勝ち、総合成績3勝0敗で優勝を果たした。
申眞諝九段は20日に行われた決勝第1局目では96手白中押し、21日に行われた第2局目では185手黒中押しで勝利を収めていた。
優勝インタビューで申眞諝九段は「特に2連覇の意識はしていなかったが、コンディションも良かったし、運も味方した。2年連続でいい先輩(昨年の決勝の相手は李世乭(イ・セドル)九段)たちと対決することができて良かった。結果につながって嬉しい。」と話した。
4月27日にマキシムコーヒー杯で優勝した申眞諝九段は、26日ぶりにもう一つのタイトルを手に入れた。
持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われた第24期GSカルテックス杯プロ棋戦は毎日経済新聞とGSカルテックスが主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年5月27日 ]
韓国女子チーム、天台山農商銀行杯3連覇達成!
韓国女子囲碁チームが天台山杯3連覇に成功した。
2019年5月12日、中国浙江省台州市天台山温泉ホテルで行われた第8回天台山農商銀行杯世界女子団体選手権戦の最終ラウンドで、韓国が日本に3勝0敗で勝利し、総合戦績3勝0敗で優勝を果たした。
第1ラウンドで最大のライバルである中国を3勝0敗で破った韓国は、11日に行われた第2ラウンドでも中華台北に3勝0敗で勝利し、優勝を目前にした。
最終ラウンドで1勝2敗を記録しても優勝カップを手に入れる事ができた韓国だが、金彩瑛(キム・チェヨン)五段が上野愛咲美二段に勝利し、優勝を決めると、崔精(チェ・ジョン)九段と吳侑珍(オ・ユジン)六段も藤澤里菜四段と謝依旻六段に勝利し、韓国の完全勝利で優勝を収めた。
韓国女流ランキング1位から3位で昨年と同じメンバーが参加した韓国は、3人とも3戦全勝の圧倒的な強さを見せ、大会通算5回目の優勝を果たした。
2位は2勝1敗の中国、3位は1勝2敗の中華台北、4位は3敗の日本となった。
第8回天台山農商銀行杯世界女子団体選手権戦は、中国囲碁協会と天台県人民政府が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年5月17日 ]
朴廷桓九段、3か月連続で韓国ランキング1位!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が3か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
朴廷桓九段は第2期竜星戦準々決勝進出、2019囲碁テレビマスターズ32強進出、中国甲級リーグで2勝1敗を挙げるなど5勝1敗の成績を記録し、レーティングポイント9990点で1位を守った。
2位の申眞諝(シン・ジンソ)九段は4月に11勝3敗を記録、24点を獲得し、9976点で1位の朴廷桓九段との差を14点まで縮めた。
3位は11か月連続で金志錫(キム・ジソク)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段と申旻埈(シン・ミンジュン)九段が同率4位を記録した。
先月より二つ下がった李東勳(イ・ドンフン)九段が6位、7位は二つ上がった羅玄 (ナ・ヒョン)九段、8位と9位は朴永訓(パク・ヨンフン)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段、10位は安成浚(アン・ソンジュン)九段が記録した。
10位圏外では24期GSカルテックス杯で李世乭(イ・セドル)九段を破り、準決勝進出に成功した李昊承(イ・ホスン)三段が63点を獲得し、83位まで順位を上げた。
女流棋士の中では崔精(チェ・ジョン)九段が30位、吳侑珍(オ・ユジン)六段が93位を記録した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
- 1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9990点)
- 2位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(9976点)
- 3位:金志錫(キム・ジソク)九段(9752点)
- 4位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9711点)
- 4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9711点)
- 6位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9699点)
- 7位:羅玄 (ナ・ヒョン)九段(9647点)
- 8位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9631点)
- 9位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9616点)
- 10位:安成浚(アン・ソンジュン)九段(9582点)
- 1位:崔 精(チェ・ジョン)九段(9384点)
- 2位:吳侑珍(オ・ユジン)六段(9057点)
- 3位:金彩瑛(キム・チェヨン)五段(8965点)
- 4位:趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段(8865点)
- 5位:金惠敏(キム・へミン)八段(8820点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年5月8日 ]
申眞諝九段、マキシムコーヒー杯で最年少優勝!
申眞諝(シン・ジンソ)九段が李東勳(イ・ドンフン)九段を破って、マキシムコーヒー杯で優勝を果たした。
2019年4月27日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第20期マキシムコーヒー杯入神最強戦決勝3番勝負最終局で、申眞諝九段が李東勳九段に257手黒中押し勝ち、総合成績2勝1敗で最強の入神(入神は九段の別称)になった。
申眞諝九段は9日に行われた決勝1局目に260手白中押しで勝利を収めていたが、第2局目では246手黒中押し負けで、同点を許した。しかし、最終局で勝利を掴み、今大会初めての優勝に成功した。
優勝インタビューで申眞諝九段は「遅い時間まで応援して下さったファンの方々に感謝の気持ちを伝えたい。最終局の準備をたくさんしたのが結果に繋がって嬉しい。今度は世界大会でも良い成績を取りたい。」と話した。
一方、申眞諝九段にこれまで9連敗していた李東勳九段は、決勝第2局目を勝利し連敗を脱出するも、最終局で敗退し準優勝となった。
入神の最強者を決める第20期マキシムコーヒー杯入神最強戦は、韓国の東西食品と韓国棋院が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年5月7日 ]
李志賢(イ・ジヒョン)九段、聞慶鳥嶺杯全国囲碁大会で優勝!
第13回聞慶鳥嶺杯全国囲碁大会が20日と21日に慶尙北道聞慶市聞慶オンヌリスポーツセンターで行われた。
今大会はオープン最強戦、アマ最強戦、シニア・女性最強戦、女子団体戦、学生戦など12部門に分けて約700名が参加した。
第11回大会からプロ棋士も参加ができるようになり、今回オープン最強戦ではプロ棋士42名とアマチュア47名を合わせた計89名が参加し、李志賢(イ・ジヒョン)九段が陳時暎(ジン・シヨン)七段を114手白中押しで破り、優勝を果たした。
韓国ランキング13位で今大会参加者の中ではもっともランキングが高かった李志賢九段は、竜星戦と国手戦の準決勝進出など国内棋戦と国際棋戦の両方で活躍しているプロ強豪である。
優勝インタビューで李志賢九段は「今回の優勝を弾みにして、今年入隊する前に世界大会で活躍したい。」と話した。
一方、アマチュアの中ではチェ・ジンワンアマが準決勝まで進出したが、李志賢九段の壁を超えられず準決勝で敗退した。
その他に、アマ最強戦ではイム・ギョンホアマ、シニア・女性最強戦ではパク・ヨンジンアマが優勝を果たした。
第13回聞慶鳥嶺杯全国囲碁大会は聞慶市体育局が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年4月25日 ]
劉昌赫九段、世界シニア大会で初優勝!
韓国棋院の常務理事を辞退し、勝負師に戻った劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段がレジェンド棋士らを破り、初めて世界シニア大会の優勝カップを手に入れた。
2019年4月17日、浙江省長興県で行われた韓・中・日世界シニア囲碁大会決勝で、劉昌赫九段が中国の兪斌九段に263手黒10目半勝ち、優勝を果たした。
2000年第4回のLG杯決勝で対決するなど、過去に何度も名勝負を繰り広げてきた二人の決勝戦は、中盤で少しリードしていた兪斌九段から敗着が出てしまい、それを正確に対応した劉昌赫九段が勝利した。
劉昌赫九段は準々決勝では中国の聶衞平九段に243手黒中押し勝ち、16日の準決勝では日本の武宮正樹九段に190手白時間切れ勝ちで決勝に進出した。
一方、韓国代表として一緒に参加した徐奉洙(ソ・ボンス)九段は16日に行われた準決勝で兪斌九段に負け、敗退した。
50歳以上のレジェンドシニア棋士が参加した今大会では韓国二人、中国四人、日本二人が参加し、8人トーナメント方式で優勝者を決めた。
持ち時間1時間、秒読み30秒3回で行われた韓・中・日世界シニア囲碁大会は中国棋院と浙江省体育局、長興県人民政府が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年4月23日 ]
李昊承三段、李世乭九段を破って、GSカルテックス杯準決勝進出!
今年GSカルテックス杯で旋風を巻き起こしている李昊承(イ・ホスン)三段がもうひと波乱を起こした。
2019年4月14日に囲碁テレビスタジオで行われた第24期GSカルテックス杯プロ棋戦で、李昊承三段が李世乭(イ・セドル)九段に267手黒中押しで勝利した。
今大会が始まるまで無名だった李昊承三段は李世乭九段を相手に、序盤から不利な碁を中盤の戦闘力でカバーし、逆転勝利を果たした。
対局後インタビューで、李昊承三段は「序盤から何がなんだか分からなかったが、勝利して嬉しい。勝てたことで李世乭九段には自分の成長した姿を見せられたと思う。」と話した。今大会で朴廷桓(パク・ジョンファン)九段・申旻埈(シン・ミンジュン)九段・李世乭九段を連破し、大活躍している。今年で入段七年目である。李昊承三段の準決勝の相手は韓国ランキング3位の金志錫(キム・ジソク)九段で、二人の対戦は今回が初めて。
一方、反対の枠では、申眞諝(シン・ジンソ)九段と趙漢乘(チョ・ハンスン)九段の勝者が卞相壹(ビャン・サンイル)九段と決勝進出を争う。
毎日経済新聞とGSカルテックスが主催しているGSカルテックス杯は持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われている。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年4月22日 ]
崔精九段、中国の強豪を連破し、LG杯本戦進出!
羅玄 (ナ・ヒョン)九段・白洪淅(べク・ホンソク)九段・崔精(チェ・ジョン)九段がLG杯本戦進出に成功した。
2019年4月6日、韓国棋院で行われた第24回LG杯統合予選決勝戦で韓国は3名が勝利し、16枚の本選チケットの中で3枚を手に入れた。今回の記録は統合予選が始まって以来、もっとも不振な成績である。
韓国は予選決勝の韓・中戦の9局の中で勝利したのは1局のみ、韓・韓戦の2局を合わせて3名が本戦チケットを手に入れた。
韓国棋士の中で一番早く本戦進出を決めたのは羅玄九段だった。羅玄九段は李昌錫(イ・チャンソク)五段を破り、4年ぶりの本戦進出となった。その後、白洪淅九段が尹燦熙(ユン・チャンヒ)八段に勝利し、11年ぶりの本戦進出を決めた。
韓国女流ランキング1位の崔精九段は、先日行われた統合予選準決勝で世界大会優勝経験がある中国の辜梓豪九段を破った後、決勝では中国の鄭胥四段にも勝利し、今回統合予選の主人公となった。崔精九段のLG杯本戦進出は今回が3回目。
一方、今大会に86名が参加した中国は、予選通過者が13名となり、史上最高の好成績を記録した。
中国は韓・中戦で8名、中・中戦で4名、中・台戦で1名が勝利した。本戦進出者13名は
檀嘯ㆍ黨毅飛ㆍ羋昱廷各九段、許嘉陽八段、陶欣然七段、李軒豪七段、范蘊若七段、童梦成七段、童夢成七段、廖元赫各七段、彭立堯六段、屠曉宇四段、呂立言初段である。
統合予選を通過した16名は、本選シードの16名と合わせて5月27日からトーナメント方式で戦う予定。
本選進出者は次の通り。
韓国(9人)
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、金志錫(キム・ジソク)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段、申眞諝(シン・ジンソ)九段、李志賢(イ・ジヒョン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段(以上本選シード)
羅玄九段、白洪淅九段、崔精九段(以上統合予選通過者)
中国(18人)
柯潔九段、時越九段、楊鼎新九段、陳耀燁九段、范廷鈺九段(以上本選シード)
檀嘯九段、黨毅飛九段、羋昱廷九段、許嘉陽八段、陶欣然七段、李軒豪七段、范蘊若七段、童梦成七段、童夢成七段、廖元赫各七段、彭立堯六段、屠曉宇四段、呂立言初段
(以上統合予選通過者)
日本(3人)
井山裕太九段、張栩九段、許家元八段(以上本選シード)
中華台北(1人)
許皓鋐五段(以上本選シード)
第24回LG杯は、主催が朝鮮日報社、株式会社LGが協賛している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年4月10日 ]
申眞諝九段、李東勳九段、マキシムコーヒー杯で優勝を争う!
申眞諝(シン・ジンソ)九段と李東勳(イ・ドンフン)九段が入神(九段の別称)最強の座をかけて、決勝で戦うことになった。
2019年3月26日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第20期マキシムコーヒー杯入神最強戦準決勝第2局で、申眞諝九段が白洪淅(ベク・ホンソク)九段に194手白中押し勝ち、初参加したマキシムコーヒー杯で決勝に進出した。
前日、同じ場所で行われた準決勝第1局では李東勳九段が金志錫(キム・ジソク)九段に253手黒中押し勝ち、マキシムコーヒー杯2回目の参加で決勝進出を果たした。
申眞諝九段と李東勳九段の公式記録は、申眞諝九段が8戦全勝で圧倒的にリードしている。しかし、準決勝直後のインタビューで申眞諝九段は「今までの戦績は良いが、碁の内容はいつも難しい。」と言ったように、二人の対決は接戦が多かった。
今年の成績は申眞諝九段が11勝4敗、李東勳九段は12勝2敗を記録し、今までの国内棋戦優勝回数は申眞諝九段が3回、李東勳九段は2回である。
歴代マキシムコーヒー杯決勝の中で最年少対決となる今回の決勝三番勝負の第1局は4月8日に囲碁テレビスタジオで、第2局は4月22日に襄陽郡にあるソルビーチリゾートで行われる予定。
入神を決める第20期マキシムコーヒー杯入神最強戦は持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われ、韓国の東西食品と韓国棋院が主催している。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年3月27日 ]
朴河旼五段、未来の星の王中王に!
朴河旼(パク・ハミン)五段が未来の星新鋭最強戦王中王戦を優勝し、総合チャンピオンになった。
2019年3月16日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第4期未来の星新鋭最強戦王中王戦で、朴河旼五段が朴常鎭(パク・サンジン)三段に250手白中押し勝ち、優勝を果たした。
未来の星新鋭最強戦一次大会優勝者の朴常鎭三段と二次大会優勝者の朴河旼五段の対決で行われた王中王戦は、序盤から朴常鎭三段がリードしていたが、中盤以降決定的なミスが(187手)出てしまい、朴河旼五段が逆転勝利に成功した。朴河旼五段は今回の勝利で今年22勝2敗の好成績を記録している。
優勝インタビューで朴河旼五段は「普段朴常鎭三段はやっかいな相手だと思っていたので、二次大会決勝戦と王中王戦で連勝することができて嬉しい。新鋭棋戦はこれで卒業だが、他の棋戦でも活躍したい。」と話した。
持ち時間2時間、秒読み60秒1回で行われた第4期未来の星新鋭最強戦王中王戦は、新鋭達の勉強のために匿名の後援者と睦鎭碩(モク・チンソク)九段の個人後援で行われた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年3月19日 ]
文敏鍾初段、河燦錫国手杯で優勝!
最強英才を決める河燦錫国手杯英才囲碁大会で、文敏鍾(ムン・ミンジョン)初段が優勝を果たした。
2019年3月15日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第7期河燦錫国手杯英才囲碁大会決勝3番勝負最終局で、文敏鍾初段が康又赫(カン・ウヒョク)二段に212手白中押し勝ち、最強の英才になった。
今大会で初めて決勝進出に成功した文敏鍾初段は3月7日に行われた決勝1局目に206手白中押し勝ちで勝利を収めていたが、14日に行われた第2局では308手1目半負けで同点を許した。しかし、15日に行われた最終局で勝利し入段後、初優勝を果たした。
優勝後インタビューで文敏鍾初段は「第2局を負けた時はとても辛かったけれども、今日何とか勝つことができて良かった。海外棋士との対戦経験はあまりないが、自信を持って韓・中・日・中華台北英才囲碁対決で頑張りたい。」と話した。
2017年第8回英才プロ試験で入段した文敏鍾初段、今年は12勝6敗で良い成績を記録している。3月25日から韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われる韓・中・日・中華台北英才囲碁対決に出場する。そして、準優勝した康又赫二段と共に4月末に陜川郡で行われる予定の英才vs頂上記念対局で、申眞諝(シン・ジンソ)九段と申旻埈(シン・ミンジュン)九段に挑戦する予定。
陜川郡が主催した第7期河燦錫国手杯英才囲碁大会は17歳以下のプロ棋士24人が参加した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年3月13日 ]
激しいランキング争いの中、朴廷桓九段が1月位を再奪還!
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が1か月で1位に返り咲いた。
2月に2019CCTV賀歳杯日・中・韓新春争覇戦で柯潔九段を破って優勝を果たした朴廷桓九段は、2019IMSAワールドマスターズチャンピオンシップ国内選抜戦を通過するなど5勝1敗の成績で、レーティングポイント9951点で1位に復帰した。
先月8点差で1位を記録した申眞諝(シン・ジンソ)九段は2月には2勝1敗、9944点で2位となった。
3位は9か月連続で金志錫(キム・ジソク)九段、4位は自身最高ランキングを記録した李東勳(イ・ドンフン)九段となった。
先月より一つ下がって卞相壹(ビャン・サンイル)九段が5位、先月より二つ下がった申旻埈(シン・ミンジュン)九段が6位、7位から10位までは先月と同じく朴永訓(パク・ヨンフン)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段、羅玄 (ナ・ヒョン)九段、李映九(イ・ヨング)九段が順位を守った。
10位圏外では2018クラウンヘテ杯で初タイトルを手に入れた朴河旼(パク・ハミン)五段が36位から29位まで順位を上げた。
また、2017年院生プロ試験で入段した文儒彬(ムン・ユビン)二段はランキング基準対局が終わり(50局)61位で新加入した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
- 1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9951点)
- 2位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(9944点)
- 3位:金志錫(キム・ジソク)九段(9770点)
- 4位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9696点)
- 5位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9695点)
- 6位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9688点)
- 7位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9640点)
- 8位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9625点)
- 9位:羅玄 (ナ・ヒョン)九段(9605点)
- 10位:李映九(イ・ヨング)九段(9590点)
- 1位:崔 精(チェ・ジョン)九段(9350点)
- 2位:吳侑珍(オ・ユジン)六段(9056点)
- 3位:金彩瑛(キム・チェヨン)五段(8997点)
- 4位:趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段(8862点)
- 5位:吳政娥(オ・ジョンア)四段(8838点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年3月6日 ]
韓・中囲碁リーグチャンピオンの対決で江蘇華泰証券が優勝!
韓・中囲碁リーグチャンピオン対決で、韓国のポスコケムテクが中国の江蘇華泰証券に逆転負けで敗れた。
2019年2月17日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2019KB国民銀行韓・中囲碁リーグチャンピオンズカップ第2回戦で、KB国民銀行囲碁リーグ優勝チームのポスコケムテクが中国甲級リーグ優勝チームの江蘇華泰証券に2勝3敗で敗退した。
16日に行われた第1回戦に3勝2敗で勝利したポスコケムテクは、第2回戦では羅玄(ナ・ヒョン)九段が童夢成六段に215手黒中押し勝ち、尹燦熙(ユン・チャンヒ)八段が於之瑩六段に298手白2目半勝ちし、2勝0敗で優勝を目前にした。
しかし、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段が黄雲嵩六段に194手黒中押し負けの後、韓・中囲碁リーグMVP対決で行われた主将戦(長考)でも卞相壹(ビャン・サンイル)九段が芈昱廷九段に敗れ、2勝2敗になった。
優勝決定戦となった最終局でも金顯燦(キム・ヒョンチャン)五段が趙晨宇六段に負け、第2回戦を2勝2敗で終え、総合成績5勝5敗を記録した。
ポスコケムテクと江蘇華泰証券は総合成績で同率を記録したが、同率の場合、主将戦の勝利チームが優勝する規則により、江蘇華泰証券が優勝カップを手に入れた。
持ち時間1時間、秒読み60秒1回の長考1局と、持ち時間10分、秒読み40秒5回の早碁4局で行われた2019KB国民銀行韓・中囲碁リーグチャンピオンズカップはKB国民銀行が主催した。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年2月28日 ]
朴河旼四段、クラウンヘテ杯を通じて初タイトル獲得!
2018年新人王を受賞した朴河旼(パク・ハミン)四段がクラウンヘテ杯で優勝し、初タイトルを手に入れた。
2019年2月10日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2018クラウンヘテ杯決勝3番勝負第2局目で、朴河旼四段が羅玄 (ナ・ヒョン)九段に274手白半目勝ち、総合成績2勝0敗で優勝を果たした。
前日行われた第1局目でも朴河旼四段が181手黒中押し勝ち、勝利を収めていた。
優勝後のインタビューで朴河旼四段は「第2局は中盤まで悪かったが、ヨセで逆転することができた。優勝は予想していなかったが、大会期間中、コンディションが良かったので優勝に繋がったと思う。まだ実力は足りないが今回をきっかけにもっと成長したい。」と話した。
一方、今大会で韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と韓国ランキング2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段を破り、通算4回目の優勝に挑戦した羅玄九段は決勝で逆転負けし準優勝となった。
クラウンヘテが主催し、25歳以下のプロ棋士73人が参加した2018クラウンヘテ杯は朴河旼四段の優勝で幕を閉じた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年2月20日 ]
忠南SGゴルフ、KHエナジーを破ってチャンピオンに!
女子囲碁リーグとシニア囲碁リーグの各優勝チームで、チャンピオンを決めるチャンピオンズカップで、女子囲碁リーグチャンピオンの忠南SGゴルフが優勝カップを手に入れた。
2019年2月13日、囲碁テレビスタジオで行われた「デバン建設杯2018シニアvs女子囲碁リーグチャンピオンズカップ」三番勝負第2回戦で、忠南SGゴルフが釜山KHエナジーに3勝0敗で勝利、チャンピオンズカップの優勝を果たした。
忠南SGゴルフは金伸英(キム・シンヨン)二段が張秀英(チャン・スヨン)九段に152手白中押しで勝利し、続いて崔精(チェ・ジョン)九段が趙治勲九段に261手白1目半勝ちを収め、優勝を決めた。最後に芮乃偉九段が姜勳(カン・フン)九段に245手黒中押し勝ちを飾り、完全勝利を収めた。
先日に同じ場所で行われた第1回戦も、忠南SGゴルフはKHエナジーに3勝0敗で勝利を収めていた。
注目されていた趙治勲九段と崔精九段の対決は2回とも崔精九段の勝利で終わった。
持ち時間20分、秒読み40秒3回で行われた「デバン建設杯2018シニアvs女子囲碁リーグチャンピオンズカップ」は、女子囲碁リーグチャンピオンの完全勝利、2年連続優勝で幕を閉じた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年2月4日 ]
朴常鎭三段、未来の星最強戦で初タイトル獲得!
朴常鎭(パク・サンジン)三段が未来の星新鋭最強戦で優勝し、初タイトルを手に入れた。
2019年1月23日に囲碁テレビのスタジオで行われた、第4期未来の星新鋭最強戦一次大会最終ラウンドで朴常鎭三段が宋知勳(ソン・ジフン)四段に215手黒中押し勝ち、優勝した。
スイスリーグ方式で行われた今大会で朴常鎭三段は、チェ・ウォンジンアマ、康又赫(カン・ウヒョク)二段、金宣圻(キム・ソンギ)二段、韓相朝(ハン・サンジョ)初段、崔宰榮(チェ・ジェヨン)四段を連破し、全勝者同士の対決で行われた最終ラウンドで宋知勳四段に勝利、6戦全勝で優勝を果たした。
2015年5月、第4回英才プロ試験で入段した朴常鎭三段は、入段3年8ヶ月ぶりに初優勝を果たした。
優勝後インタビューで朴常鎭三段は「対局の内容に満足しているので優勝できて更に嬉しい。今の目標は二次大会でも良い成績を取ること。また、今年の目標は世界大会本戦に進出すること。」と話した。
一方、5勝1敗を記録した朴河旼(パク・ハミン)四段が準優勝となった。5勝1敗は同率で6人いたが、スイスリーグ方式の勝点が22点で最高点だった朴河旼四段が準優勝になった。
第4期未来の星新鋭最強戦は今年から64人スイスリーグ方式の一次大会と64人トーナメント方式の二次大会に分けて行い、王中王戦で統合チャンピオンを決める。
現在、棋戦が昔と比べて少なくなり、対局回数が少なくなった新鋭達の勉強のために睦鎭碩(モク・チンソク)九段の個人後援で行われた第4期未来の星新鋭最強戦は、2015年に第1回大会が行われ、今回が4回目となる。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年1月28日 ]
申眞諝九段、百霊杯決勝で柯潔九段に敗退し準優勝
申眞諝(シン・ジンソ)九段が百霊杯で中国ランキング1位の柯潔九段の壁を超えられず、世界大会初優勝を後にした。
2019年1月17日、中国貴州省安顺市ヒルトンホテルで行われた第4回百霊杯世界囲碁選手権決勝3番勝負第2局で、申眞諝九段が柯潔九段に162手黒中押し負けで敗れた。
15日に行われた第1局目で、ほぼ手に入れかけていた勝利をつかめず、大逆転負けした申眞諝九段は第2局目も序盤から無理な手を連発し、冷静に対応した柯潔九段に完敗。総合成績0勝2敗で準優勝となった。
一方、先月の三星火災杯の優勝に続き、今月も世界大会優勝を果たした柯潔九段は個人通算7回目の世界大会タイトルを手に入れた。
百霊杯は第1回大会では周睿羊九段、第2回大会では柯潔九段、第3回大会では陳耀燁九段が優勝しており、4回連続で主催国である中国の棋士が優勝した。
中国囲碁協会が主催し、持ち時間2時間、秒読み60秒5回で行われた第4回百霊杯世界囲碁選手権の優勝賞金は100万元(約1600万円)である。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年1月25日 ]
崔精九段、仲邑菫新初段を厳しく指導
「囲碁女帝」崔精(チェ・ジョン)九段が、「天才少女」仲邑菫さんにプロの厳しさを教えた。
2019年1月23日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「スーパーマッチ英才・頂上対決」で崔精九段が仲邑菫さんに180手白中押しで勝利した。序盤から強く追い詰めた崔精九段の完勝だった。
対局後インタビューで崔精九段は「今日は緊張して実力を発揮できなかったようだが、何回か鋭い手を見せた。たくさんの方の関心と期待がプレッシャーになると思うが、これを乗り切って頑張ってほしい」と話した。
続いて仲邑菫さんは「今日はとても緊張した。いつもより実力が発揮できなくて悔しい」と話した。
今年4月から日本棋院関西総本部のプロ棋士になる仲邑菫さんは、7歳から韓国に囲碁留学し、韓国のソウルにある「韓鐘振囲碁道場」で朝9時から夜9時まで毎日12時間ほど勉強しながら実力を磨いた。
韓国の子供囲碁大会でも何度か入賞したことがあり、韓国の同年代と比べても優秀で、韓国でも英才枠でプロになれる才能があると評価されている。
韓国に住み勉強し、韓国語も話せるようになった彼女は韓国料理も好きになり、好きな韓国料理はプルコギとキムチチゲである。プロになってからもしばらくは韓国で勉強する予定だ。
今回の「スーパーマッチ英才・頂上対決」は、持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年1月19日 ]
申旻埈九段、囲碁王戦優勝で初タイトル獲得!
韓国ランキング6位の申旻埈(シン・ミンジュン)九段がKBS囲碁王戦で優勝し、入段後初の一般棋戦でタイトルを手に入れた。
2019年1月8日、汝矣島 KBSスタジオで行われた第37期KBS囲碁王戦決勝3番勝負第2局で、申旻埈九段が朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に283手白半目勝ち、総合成績2勝0敗で優勝した。申旻埈九段は2日に行われた第1局でも225手黒中押し勝ちで勝利を収めていた。
2012年7月の入段以来、6年6ヶ月かけて初タイトルを獲得した申旻埈九段は、今まで新鋭棋戦では優勝した事があるが、一般棋戦の優勝は今回が初めて。
優勝インタビューで申旻埈九段は「一般棋戦で早く優勝したかったので、今回の優勝は本当に嬉しい。相手の朴廷桓九段は特に弱点もなく、全てが強いので、大変だった。今年の目標は世界大会で良い成績を残すこと。2年以内に世界大会で優勝がしたい。」と話した。
昨年優勝者の朴廷桓九段は、大会2連覇とならなかった。
第37期KBS囲碁王戦は韓国棋院プロ棋士179人が予選に参加し、そのうち24人が本選に進出、本選シード8人と合わせて32人が32強トーナメント方式で優勝者を決めた。
今大会の優勝、準優勝である申旻埈九段と朴廷桓九段は、本年に日本で行われる予定の第31回TV囲碁アジア選手権戦に韓国代表として参加する。
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]
囲碁ニュース [ 2019年1月17日 ]
朴廷桓九段、2か月ぶりにランキング1位に復帰
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が2ヶ月ぶりにランキング1位に復帰した。
昨年11月、申眞諝(シン・ジンソ)九段に1位を譲り、60か月ぶりに2位に下がった朴廷桓九段は、12月に6勝1敗でレーティングポイントを26点追加し、10017点で1位に復帰した。
朴廷桓九段は12月に第12回春蘭杯世界囲碁選手権と第37期囲碁王戦で決勝進出し、2018クラウンヘテ杯でも16強戦進出に成功した。
一方、2か月連続で1位だった申眞諝九段は3勝3敗の成績で39点を失い、9965点で2位に下がった。
申眞諝九段は12月に第37期囲碁王戦の準決勝で朴廷桓九段に敗退し、第1回天府杯世界囲碁選手権決勝では中国の陳耀燁九段に1勝2敗で破れ、たくさんのポイントを失った。
3位から6位までは先月と変動はなかった。
第12回春蘭杯世界囲碁選手権決勝に進出した朴永訓(パク・ヨンフン)九段が先月より二つ上がって7位、先月より一つ下がった姜東潤(カン・トンユン)九段が8位、先月より一つ上がった羅玄 (ナ・ヒョン)九段は9位、そして李映九(イ・ヨング)九段は先月と変わらず10位を記録した。
10位圏外では崔精(チェ・ジョン)九段が29位まで順位を上げ、女流棋士としては初めて30位圏内に進出した。
2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。
- 1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(10017点)
- 2位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(9965点)
- 3位:金志錫(キム・ジソク)九段(9776点)
- 4位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9709点)
- 5位:李東勳(イ・ドンフン)九段(9679点)
- 6位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9661点)
- 7位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9646点)
- 8位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9626点)
- 9位:羅玄 (ナ・ヒョン)九段(9598点)
- 10位:李映九(イ・ヨング)九段(9595点)
- 1位:崔 精(チェ・ジョン)九段(9363点)
- 2位:吳侑珍(オ・ユジン)六段(9061点)
- 3位:金彩瑛(キム・チェヨン)五段(8999点)
- 4位:趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段(8865点)
- 5位:吳政娥(オ・ジョンア)四段(8838点)
[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]