アメリカ囲碁ニュース
アメリカの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
囲碁ニュース [ 2018年12月19日 ]
カリフォルニア州選手権、スン1pが優勝
第1回となるカリフォルニア州選手権が11月24-25日にかけてサンディエゴにおいて開催された。カリフォルニア州全体から45人が参加。最強のオープンセクション、段セクション、一桁級、二桁級セクションに分かれて対局した。初代カリフォルニア州チャンピオンの座にはカルヴィン・スン1pが輝いた。2位は2018年サンディエゴチャンピオンのイ・ワン6d、3位にはユフェイ・ジン6dが入賞した。
ニューメキシコ州選手権が開催
ニューメキシコ州選手権が11月3日にサンタフェで開催された。10人が参加した。最強のオープンセクションでは4人がリーグ戦方式で争った。この結果、マイアー3kが最強のウール2dを破って優勝を飾った。
パンアメリカン選手権決勝、メキシコシティで開催
パンアメリカン選手権決勝が11月10日、メキシコシティにおいて開催された。同大会の予選は8月にオンラインで開催され、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、コロンビア、ブラジル、エクアドル、ベネズエラ、ドミニカ共和国、グアテマラ、ペルー、キューバ、米国、カナダから参加者が集まった。決勝に残ったのはアーロン・イエ(米国)、マヌエル・ベラスコ(カナダ)、アルフォンソ・アルティグ(ウルグアイ)、アブネル・トゥルキエルタウブ・メロ(チリ)、オルランド・トルヒージョ(キューバ)の各選手。また、開催国メキシコにはシード権が与えられ、独自の予選の結果、アブラアム・フロレンシア選手が決勝に進出した。決勝ではイエ選手が優勝。2位にはベラスコ選手、3位にはトルヒージョ選手が入った。
このイベントはメキシコの韓国大使館および韓国文化センターなどがスポンサーとなった。また同時に「第2回バドゥクフェスティバル」が開催された。
ニューヨーク青少年オープン大会が開催
ニューヨーク青少年オープン大会が11月17日、ステファニー・イン1pが主催するニューヨーク囲碁インスティテュートにおいて開催された。45人が参加した。最強クラスでは、11歳のソフィー・リン2dが優勝した。
囲碁ニュース [ 2018年10月24日 ]
マーク・リー7d、コッツェン・オープン4連覇
コッツェン・オープンが10月13-14日の週末にロサンゼルスの韓国文化センターにおいて開催された。プロから初心者に至るまで155人が参加、最強のオープン・セクションに加え、A-Eのグループに分かれて対局した。
優勝は韓国出身のマーク・リー7d。4回戦では米囲碁連盟プロのアンディ・リウ1pを破り、4連覇を果たした。
ノースカロライナ州選手権が開催
第1回となるノースカロライナ州選手権が9月22日にローリー市において開催された。42人が参加した。優勝したのはチェン・アン7dで、4戦全勝で初代チャンピオンの座に輝いた。
シアトル囲碁センター、23周年大会を開催
シアトル囲碁センターは10月7日、23周年を記念して3回戦の大会を開催した。青少年を中心に32人が参加した。オープンセクションではアレックス・リウ7dが全勝優勝し、150ドルの賞金を獲得した。
第2回ラテンアメリカ囲碁コングレス、グアテマラで開催
第2回ラテンアメリカ囲碁コングレスが10月13-15日にかけてグアテマラのアンティグア・グアテマラにおいて開催された。イベロアメリカ囲碁選手権、パンダネット主催のラテンアメリカチーム選手権決勝、第3回イベロアメリカ・ペア碁選手権、第2回イベロアメリカ青少年選手権など様々なイベントが行われた。また韓国棋院、米国囲碁連盟からプロが参加し、指導を行った。
イベロアメリカ囲碁選手権には43人が参加、メキシコのアブラアム・フロレンシア5dが優勝した。またラテンアメリカチーム選手権はメキシコとチリの決勝で、メキシコが優勝した。イベントの写真はこちら(http://congreso.fedibergo.org/fotos)から閲覧できる。来年の開催地は現在のところ未定という。
囲碁ニュース [ 2018年9月11日 ]
レドモンド9p、ワシントンDCを訪問
マイケル・レドモンド9pが祖国の米国を訪問中である。レドモンド9pはワシントンDC郊外ながらバージニア州内にある小学校を訪問して囲碁を紹介、また自分のプロとしての経験を語ったほか、ワシントンDCのナショナル囲碁センターでアルファ碁の対局を解説。また、週末は囲碁センターで開催された秋季オープン大会をライブコメントしたり、と積極的に活動した。
シンシナティ・三州囲碁大会、40人を集める
米オハイオ州シンシナティ郊外のメーソンにおいて8月11日、第4回となる「シンシー(シンシナティの愛称)・三州囲碁大会」が開催された。シンシナティはオハイオ州、ケンタッキー州、インディアナ州の州境に近く、それぞれの州からプレイヤーが集まることからこの名がつけられている。今回の大会には、ウィスコンシン州やテネシー州からもプレイヤーが集まり、全部で40人が参加した。優勝したのは地元のニン・シャオ4dで、地元のプレイヤーが優勝するのはこれがはじめてだそうだ。
囲碁ニュース [ 2018年8月14日 ]
第2回ラテンアメリカ囲碁コングレス、グアテマラで10月に開催へ
第2回となるラテンアメリカ囲碁コングレスが10月12-15日にかけてグアテマラのアンティグア・グアテマラ(グアテマラシティ近郊)において開催される。コングレスの枠内では、青少年選手権、ペア碁選手権、パンダネットチーム選手権、イベロアメリカ囲碁選手権といった大会をはじめとする様々なイベントが予定されている。第20回目となるイベロアメリカ囲碁選手権は、2003年、グアテマラにおける囲碁普及旅行の間に命を落とした故ハンス・ピーチ6pを偲ぶ大会とされている。
なお、ラテンアメリカ囲碁コングレスは昨年創設され、第1回大会はメキシコのカンクンで開催、成功を収めた。今年のコングレスサイトはこちら(http://congreso.fedibergo.org/)。
囲碁ニュース [ 2018年8月2日 ]
米国囲碁コングレス:マスターズはティム・ソン1pが優勝
第34回米国囲碁コングレスが7月21-28日にかけてバージニア州ウィリアムズバーグにおいて開催された。約400人弱が参加した。9回戦で18人のトッププレーヤーが競う「マスターズ」には米国囲碁連盟のプロだけでなく、韓国棋院の安達勲9p、中国棋院の丁偉9pというビッグネームも加わった。全勝者がない混戦の中、最終ラウンドで抜け出したのはなんと安、丁の両9pではなく、中国棋院所属で現在米国在住のティム・ソン(ソン・ジルイ)1pだった。ソン1pは最終戦、1敗でトップに立っていた安9pを破って7勝2敗で追いつき、SOS(対局相手のスコアの総計)のわずかな差で優勝を収めた。
フェイスブックのAI「ELF OpenGo」がライアン・リー、アンディ・リウの両米国プロと組んだペア碁はインターネットで中継され、1万人以上の観戦者を集めた。内容もハイレベルなものとなった。
コングレスの頭に行われたパンダネット主催の米シティリーグ決勝戦は、ライアン・リー1p、アンディ・リウ1p、ステファニー・イン1pが構成するニューヨークチームが優勝。
囲碁ニュース [ 2018年6月25日 ]
シアトル囲碁センターで連碁イベント開催
シアトル囲碁センターにおいて6月9日、「Rengo with Pie and Coffee」と銘打たれた連碁イベントが開催された。28人のプレーヤーが参加、ルールは国際ペア碁ルールを使用したが、チームの構成には制限を設けない、という方式で連碁を楽しんだ。オーガナイザーのトンプソンさんは、大会の名前どおり、イチゴ・リュバーブ・パイ、ココナッツ・パイ、ワイルドチェリー・パイ、アップル・パイと豪華なパイを用意して参加者に振る舞った。
フェイスブックのAIが米国囲碁コングレスで多面打ち
フェイスブックが開発したAI「OpenGo」が、米国囲碁コングレスにおいて多面打ちを行う。多面打ちが行われるのは7月22、23、24日で、それぞれ20面打ち、全部で60局。手合は互先。参加者は実際の碁盤を使い、ボランティアがOpenGoの手を打つ形をとる。「OpenGo」は世界トップ級のプロに20勝0敗を記録している。
囲碁ニュース [ 2018年5月29日 ]
安達勲9p、サンディエゴ囲碁クラブを訪問
韓国棋院の安達勲(アン・ダルフン)9pが5月20日、サンディエゴ囲碁クラブを訪問し、多面打ちなどを行った。囲碁クラブはこの機会に地元チェスクラブの場所を借り、20人超のプレーヤーが集まった。元欧州女流チャンピオンで現在米国で勉強中のバネッサ・ウォン7d(英国)も参加した。なお、サンディエゴ囲碁クラブは今秋に第1回カリフォルニア囲碁選手権を開催する予定。
ルイ1p、メリーランド・オープンに優勝
第45回となるメリーランド・オープン囲碁大会が5月26-27日にボルチモア近郊で開催された。51人が参加し、オープンセクションからA-Fセクションに分かれて対局した。最強のオープンセクションではエリック・ルイ1pが5勝全勝で優勝した。2位はジャスティン・テン6dだった。
囲碁ニュース [ 2018年4月17日 ]
ルイ1p、チェリーブロッサムフェスティバルトーナメントに優勝
ワシントンDCのナショナル囲碁センターにおいて、4月7日に「チェリーブロッサムフェスティバルトーナメント」が開催された。地元に加え、ニューヨーク、テネシー州からのプレーヤーも参加、全部で57人が参加した。トップグループの優勝はエリック・ルイ1pだった。
カリフォルニア州で小学生の初心者指導
2017年に米国囲碁財団の「ティーチャーオブ・ザ・イヤー」に選ばれているワン・ウェンガン氏は3月27日、シリコンバレーの中心地にあるカリフォルニア州クパチーノ市セジウィック小学校において小学生を対象に初心者指導を行った。3年生120人が集まった。初心者指導は、小学校で様々なアクティビティーを紹介する行事の一環で行われた。
アメリカ囲碁コングレス用のアプリがリリース
今年のアメリカ囲碁コングレスはバージニア州ウィリアムズバーグで開催されるが、この度コングレス用のアプリがリリースされた。iOS、アンドロイドで利用が可能。コングレスの様々な情報が得られる。ダウンロードはこちらから(http://my.yapp.us/2S7NJB)。コングレス開催までコンスタントにアップデートされる予定。なお、コングレスは登録が開始されたばかり。
囲碁ニュース [ 2018年4月09日 ]
ロバート・ライダー氏と呉清源九段の棋譜が発掘
米国囲碁連盟(AGA)のアーカイブ責任者のカロリーヌ・リー氏は現在、1960-70年代にAGAで中心的な役割を務めたロバート・ライダー氏についての情報を集めている(リー氏のアドレスは[email protected])。
ライダー氏はベル研究所の研究チームに勤める傍ら囲碁を趣味とし、5段に到達したはじめての西洋人の一人となった。1963年、48歳の時には第1回世界アマチュア囲碁選手権に参加した。また1960年代から70年代前半にかけてAGA会長職も務めた。
ライダー氏は丁寧に自分の棋譜を整理しているほか、大会の組織などについても多くの記録を残している。その中には、1971年11月に呉清源九段がベル研究所があったニュージャージー州マレーヒルを訪問した際に同氏と対局した棋譜も含まれる。
囲碁ニュース [ 2018年3月12日 ]
2018年米国囲碁コングレスのウェブサイトが立ち上げ
今年の米国囲碁コングレスのサイト( http://www.gocongress.org/ )が立ち上げられた。今年のコングレスは7月21-28日にわたりバージニア州ウィリアムズバーグにあるウィリアム・アンド・メアリー大学において開催される。登録はまだ始まっていない。
歴史あるウィリアム・アンド・メアリー大学での囲碁。植民地時代の町並みを再現した「コロニアル・ウィリアムズバーグ」も近くにある。
AGA、「州選手権」を設立
米囲碁連盟(AGA)は、州ごとの選手権の立ち上げを発表した。各州でハイレベルな大会を実施し、「州チャンピオン」を指名することを目指す。最初の開催州となるのはペンシルバニア州。フィラデルフィアにおいて、4月28-29日に開催する。ペンシルバニア州以外に住むプレーヤーも参加できるが、「州チャンピオン」のタイトルは同州に住む成績優秀者に与えられる。
囲碁ニュース [ 2018年2月27日 ]
李夏辰4p、江鋳久・応氏杯に優勝
第26回となる「江鋳久・応氏杯」が2月18日にサンフランシスコのグーグルコミュニティスペースで開催された。地元のサンフランシスコからだけでなく、カリフォルニア州南部やアラバマ州からの参加者もあったほか、中国、オランダからもプレーヤーが集まり、総勢で76人が参加した。同大会はカリフォルニアの応昌期財団がスポンサーとなって開催している。
大会は、5セクション(プロ、高段、エキスパート、中級、初級)に分かれて行われた。最強の「プロセクション」で優勝したのは李夏辰(イ・ハジン)4pだった。
なお同大会中には、学校の生徒たちの心を落ち着けるために、瞑想などの「マインドフルネス」を学校に取り入れる動きを推進しているマインドフル・スクールズのトーマス氏による講演会も行われた。同氏は、囲碁などのゲームもマインドフルネスの一環で生徒達の福祉向上に役立つと述べた。
大会に名前を冠された江鋳久9pが参加者の碁をコメント。大会前日は誕生日で、表彰式でお祝いが行われた。
囲碁ニュース [ 2018年2月19日 ]
映画『The Surrounding Game』、ワールドリリース
アメリカ出身の若手囲碁プレーヤー3人の姿を追ったドキュメンタリー映画『The Surrounding Game』(
公式サイトはこちら
)が2月15日にワールドリリースされた。DVD、ブルーレイ、ストリーミングでの視聴が可能のほか、クラブや個人で上映会を開催したい人用に、スクリーニングパック(
https://www.surroundinggame.com/collections/official-surrounding-game-merch/products/official-screening-pack
)も用意されている。
『The Surrounding Game』はウィル・ロックハート、コール・プルート両氏がプロデュース、2012年から準備を始めた。米国囲碁連盟主催のプロ入段手合の様子を中心に、日本、中国、韓国でも撮影を行った。在りし日の呉清源九段の姿も収めるなど、豪華な内容となっている。
テクノ音楽グループのSRP、「Alpha Go」という楽曲を発表
アメリカの著名なエレクトロミュージックグループ『The Shanghai Restoration Project(SRP)( 公式サイトはこちら )』は新アルバム『R.U.R』を発表したが、この中に「Alpha Go ( ビデオはこちら )」という楽曲が含まれている。これはグーグルディープマインドのAlphagoが柯潔九段を破ったことにインスパイヤされて作曲されたという。 SRPは2006年に誕生した、中国系米国人のデイブ・リアン、スン・ユンファンの両氏が率いるデュオ。ニューヨークをベースとして活躍している。
米囲碁連盟、『米大統領ボランティアサービス賞』の認証団体に
米国囲碁連盟(AGA)が、『米大統領ボランティアサービス賞』の認証団体として認められた。『米大統領ボランティアサービス賞』は、ボランティア活動を奨励するための賞で、ボランティア活動を行った時間に応じて授与される。このシステムが、囲碁ボランティアを行った人にも適用されることとなる。1年に100時間超で銅メダル、250時間超で銀メダル、500時間超で金メダルといった具合で、未成年の場合は必要な時間はより少なくなる。またトータルで4000時間のボランティアを行った人には「特別功労賞」が授与される。具体的には、賞状、トランプ大統領のサイン入りレター、メダルなどを受け取ることができるという。なお、最初の受賞者は、カリフォルニア州サンタクララのワン・ウェンガンさんで銅メダルを受賞する。ワンさんは、毎週学校の子供向けの囲碁クラスを行うなどの活動が認められた。2017年には米国囲碁基金の「ティーチャーオブザイヤー」にも輝いている。
囲碁ニュース [ 2018年1月9日 ]
ニューヨークで青少年のチーム大会が開催
ニューヨークの「囲碁インスティチュート」において12月22-23日にかけて第2回となる青少年向けのチーム大会が開かれた。「囲碁インスティチュート」は中国出身のプロ、ステファニー・インさんが主宰する囲碁スクールである。今年の大会には、ニューヨーク周辺地域から30人超のプレーヤーが参加した。ほとんどのプレーヤーは1、2年前に囲碁をはじめたばかり。1チーム3人ずつで対抗戦を行い、「MustWin」チームが優勝した。「明日は朝早起きして、大会にくる前に一局プロの碁を並べなきゃ。イン先生に一日一局はかならず並べるって約束したの」と語るのは「MustWin」チームの副将をつとめたチェンハン・ドゥさん、8歳。将来有望である。
シアトル囲碁センターでペア碁大会が開催
シアトル囲碁センターで12月16日、第5回ペア碁大会が開催された。11ペアが参加してペア碁を楽しんだ。