< 講座テキスト >
山田規三生九段
第2回
「先手を最優先 その2」
今回のテーマも「先手を最優先」です。
【テーマ図・黒番】
先手先手でいくのが大切です。両先手・逆ヨセを大事にしてください。
戦いも起こりそうもなく、もうヨセの局面です。
Aのハイ。
Bのコスミ。
Cのカミ取り。
Dのキリ。
さてどこに打つのが良いでしょうか?
Bのコスミが一番大きいです。白は手を抜くと次の図のように先手でヨセられてしまうので、白2と押さえます。
前図の白2を打たないと、黒1から先手でヨセることができます。
黒が打たないでいると、白1にコスまれて受けるしかありません。
ここは両先手のところでした。黒がコスんだ時と比べて、6目の差があります。両先手は約4倍の価値があるので24目相当のヨセということです。
Bの次に大きいのはDのキリです。ここは逆ヨセで、白から先にコスまれるのを防ぎます。
白1とコスまれると黒6まで受けなくてはいけません。黒が切った時と比べて、9目の差があります。逆ヨセは約2倍の価値があるので18目相当です。
Aのハイはどの本を見ても大きいと書いてあります。計算で出すと何分の何目など難しいので、約15目と覚えていてください。
Cのカミ取りは一見先手に見えます。
しかし、前図の白4と受けた時の地と黒1から取られた時の差が12目しかなく、黒が再び後手なのでそれほど大きくありません。Cのカミ取りは約15目の手です。
次回も「先手を最優先」をお送りします。お楽しみに。
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